初めて発作が起きたときは、どんな状況だったのですか?
あの日の衝撃は忘れられません! 朝、ベッドから足をおろした瞬間に飛び上がりました。「なんだ!?この痛みは!」と。あまりの痛さにすぐ整形外科に行きましたが、レントゲンでは足に異常はなく、血液検査と診察で「痛風」と診断されました。痛みを抑えるためにステロイド注射を打ってもらうと、1週間もしないうちにおさまったのでホッとしました。
痛風は“風が吹いても痛い”というのは本当だったと思いましたね。就寝中に布団がずれただけで、痛くてワーッとなるんですから。
当時、奥様はどのような反応でしたか?
妻も驚いたと思いますが、「あなたの生活態度ならそうなるでしょうね」と言われました(笑)。それでも、痛風予防を考えた料理を毎日作ってくれていたんですよ。にもかかわらず、私は仕事帰りに飲みに行く日々で、妻のサポートをほとんど無駄にしてしまいました。
ただ、自分でも痛風について勉強はしました。ですから、医師のアドバイスも納得できましたし、病院で渡された痛風のパンフレットも読んで、しっかり痛風対策しようと思ったんです。でもね、痛みがおさまるとサボってしまう。その繰り返しです。
現在はどんな治療や対策を行っていますか?
3か月に1度、かかりつけの内科を受診して、尿酸降下薬と鎮痛剤、胃薬を処方してもらっています。通院のたびに検査をすることはないですが、年1回の健康診断では、尿酸値はだいたい7~8mg/dLです。ただ10mg/dLを超えたときは、さすがに焦りました。でも、尿酸降下薬を飲むと尿酸値は下がるので、それで安心してしまう。そして薬を飲まなくなったり、薬を飲んでいても暴飲暴食したりすると、また尿酸値が上がっていくわけです。
思うに、私の尿酸値はまだレッドゾーンではなく、グレーゾーンにあると思っています。他の健康診断の項目も同じようにグレーゾーンの数値が多いんです。ですから、体型が気になったら、体重を下げる努力をする。すると、全身の数値が改善するんです。それでまたいつもの生活習慣に戻ってしまう。そうやって、だましだましグレーゾーンをキープしているわけです。
普段の生活では、お酒はほぼ毎日飲んでいて、飲まない日は年に5~10日間くらい。だいたい生ビールから始めて日本酒かワインです。でも、発作が起きて痛みが強いときは、さすがにお酒を控えます。
陸上の指導者というと、選手と一緒に走っていると思われるかもしれませんが、選手の走りを見る立場なので、ほとんど立ったままの状態です。ただ、週1回はスタッフと5kmほどウォークミーティングしています。そのほかには、月2回ほどゴルフを楽しんでいます。そのときは、できるだけカートを使わず歩いています。好きなスポーツなら、楽しみながらしっかり歩けるんですよね。
つまり、痛風発作が起こりそうだなと思ったら、少し気をつけるくらいで、対策といえることは何もしていないのが現状です。
長くいきいき暮らすために、
医師まかせにせず
一緒に治療を考えていくことも大切
28年という長い年月を経た現在、原監督が考える痛風とうまくつきあっていくためのポイントを教えてください。
日本の男性の平均寿命は81歳1)。でも、平均寿命より大切なのは健康寿命ですよね。食事やお酒を楽しめて、スポーツや旅行もできて、いきいきと楽しく暮らせるのが目指す姿で、私はこれを「ハッピー寿命」と呼んでいます。痛風を軽んじて放置しておくと、いろいろな病気を合併してしまうこともあるそうです。ましてや発作の痛みで何日も歩けないようでは、健康とはいえない。
ハッピー寿命を延ばすには、痛風と向き合うべきだし、それは早い方がいいと思います。
もう1つ、最近学んだことなのですが、痛風の治療法にもいろいろな種類があるそうです。だからこそ、医師まかせではなく、私たち患者自身が正しい知識を持ち、医師と相談しながら自分に合った治療法を考えていくことが大切ですよね。私も痛風としっかり向き合っていきたいと思います。
これが、痛風歴28年の先輩として、自戒の念を込めつつ、皆さんにお伝えしたいことです。
もう1つ、最近学んだことなのですが、痛風の治療法にもいろいろな種類があるそうです。だからこそ、医師まかせではなく、私たち患者自身が正しい知識を持ち、医師と相談しながら自分に合った治療法を考えていくことが大切ですよね。私も痛風としっかり向き合っていきたいと思います。
これが、痛風歴28年の先輩として、自戒の念を込めつつ、皆さんにお伝えしたいことです。
最後に同じ痛風患者さんへのアドバイスをお願いします。
ハッピー寿命を延ばすためには、健康についてきちんと考え、日々自分を律すること、それに尽きます。皆さん、私と一緒にがんばりましょう!